2015/08/12

車輛間隔に関する勉強会開催【北大阪配送センター】
車輛間隔に関する勉強会開催【北大阪配送センター】

さらなる安全確保と輸送品質の向上を目指して内輪差と車輛間隔についての勉強会を全乗務員を対象として実施致しました。日頃乗り慣れている2t車輛の軌道や移動の軌跡を直接確認することにより、運転しているときの車輛間隔と実際に車輛が動く距離との差異をなくすことを目的としています。

検証①左ミラーの射影と実際の距離の違い
運転席から左右のミラーを見た場合、等距離にある物体でも運転席からミラーまでの距離の差により左ミラーに映る射影は小さく(遠く)見えてしまうため、物体の正確な距離が認識できず巻き込み事故の原因となります。

 

実際に同じ距離に人を立たせ運転席やミラーから直接の確認を行い見え方の違いを体験しました。

検証②内輪差の確認
トラックは一般車両よりも
① 車体が長いため
② ハンドルが大きく切れるため
内輪差が大きくなります。実際の車輛に計測用のマーカーを取付けて左折を行い、その軌跡から内輪差を測定しました。

標準的な2t車輛で約1.5mの内輪差が発生しました。

検証③フロントオーバーハング(後退時の接触)
ハンドルを切りながら後退した際に発生し、巻き込みを行ってしまう危険性がある不安全エリアの確認を行いました。車体後方にマーカーを取付けて軌跡を確認した結果約1.7mの不安全エリアが発生していました。

 

検証④リアオーバーハング(前進時の接触)
ハンドルを切りながら前進した際に後方に発生し、接触事故にも繋がるリアオーバーハングによる危険エリアの確認を行いました。車体後方にマーカーを取付けて軌跡を確認した結果横に約40cmの不安全エリアが発生していました。

安全講習などでも注意点としてよく述べられる内容ですが、実際に自身の目で
確認することにより、理解が深まるとともに鮮明な記録として残る講習となりました。
今後もより内容を工夫し実践的な講習を開催し安全を追求して参ります。